子宮蓄膿症の手術
摘出した子宮です。子宮の太さはこの子の場合、7-8mmが正常ですが、30mm前後に太くなり、中に膿がたまっています。手後れになると子宮に穴が開き、膿が腹腔内に漏れ、腹膜炎や敗血症を引き起こし、命を落とす危険があります。子宮蓄膿症は発情の後1ー3か月後の間になることが多く、発情後子宮内の免疫が下がることが原因です。犬の場合14-15歳でも発情があり(ただし出血がないこともあります)、子宮蓄膿症になる可能性はあります。出産を希望しない場合は、早め(1-2歳)に避妊手術をすることをお勧めいたします。避妊手術により発情(発情出血)はなくなり、さらに乳腺腫瘍の発生率も低下いたします。太りやすくなるデメリットがありますので食事管理に気を付けてください。