肺炎は肺における炎症性疾患で、原因としては細菌、ウイルス、真菌およびー寄生虫などの感染性、ガスなどの吸入および嘔吐物の誤嚥、肺実質の抗原に対する好酸球性が関与しているものなど様々あります。診断としては、胸部レントゲン検査、血液検査(CBC、CRP、SAA)、全ての症例で行うわけではないですが、気管洗浄による細胞診、培養検査などにより総合的に診断します。治療は、呼吸困難が認められれば、酸素吸入をして呼吸管理をします。また、原因に対しての治療(細菌性であれば抗生物質)、気管支拡張剤、去痰剤、好酸球性であればコルチコステロイドを投与し、定期的にレントゲンおよび血液検査を実施し治療の反応を確認します。このネコちゃんは細菌性の肺炎でした。咳が主訴であり、呼吸困難の状態でした。抗生物質の治療により、肺野がきれいになり、症状も改善しました。