今回はチョコレート中毒のもう一つの中毒物質であるカフェインについてです。
カフェインはコーヒーなどにも含まれている物質で、人間でも過剰摂取は健康に害をなす可能性があります。カフェインは体の中でカルシウムの取り込みや流入に作用することで症状を示します。カフェイン中毒の症状としてはひんみゃく、呼吸促拍、興奮、振戦、痙攣不整脈などがあります。一般的な致死量は犬、猫ともに150mg/kgと言われています(症状を示すのはもっと少ない摂取量からです)。治療は解毒薬は存在せず、支持療法が主体です。また可能であれば催吐によって摂取量を減らすことが効果的です。その1でも記載しましたが、摂取してしまった場合、または疑いがある場合は早めの来院をお願いします。
写真は先月大阪にて行われた学会の抄録です。日程の関係上全ての講義を聞くことはできませんでしたが、とても興味深い内容ばかりでした。日々の診療に活かせるよう、精進していきたいと思います。